国際物流プラットフォーム「Shippio」、シリーズBで16.5億円の資金調達を実施

2022.09.27

荷主向け新サービス「Any Cargo」を提供開始。オペレーション×デジタルで顧客企業の負荷を軽減し、国際物流DXを加速


国際物流プラットフォーム「Shippio(シッピオ)」を提供する、株式会社Shippio(本社:東京都港区、代表取締役CEO:佐藤 孝徳、以下Shippio)は、シリーズBラウンドにおいて総額16.5億円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。既存投資家に加え、本ラウンドより日米を拠点とするグローバル投資ファンドDNX Ventures、Spiral Innovation Partners、東京海上日動火災保険、みずほキャピタル、あおぞら企業投資など新たに5社を引受先とする第三者割当増資等を実施しました。今回の増資等により、累計調達額は約30億円となります。

また、合わせて新たに荷主向けサービス「Any Cargo」をリリースしました。オペレーション×デジタルの力で、更なる荷主の負荷を軽減するソリューションの提供を通して、Shippioは国際物流DX(デジタルトランスフォーメーション)を一層推進してまいります。

資金調達の背景

昨今、コロナ禍による物流供給網の混乱やウクライナ情勢等による資源高などの影響で、国際物流のコントロールが、より複雑かつ困難となっています。こうした社会情勢を受けて、国際物流業務においても、貨物の輸出入に関連した変更・調整・交渉が増え、オペレーションの非効率による負荷が一層深刻さを増しています。

国際物流をめぐる情勢が複雑さを増す中、本船動静の自動更新や見積もり・発注、貿易書類や請求書の一元管理をデジタル上で実現できる、国際物流DXへのニーズは年々高まっています。Shippioも事業成長とともに、数多くの荷主さまにご活用いただけるようになりました。結果として、現在42カ国の拠点と日々やりとりを行い、2022年の7月末時点での受注高は、前年同月比で約4倍と高い成長率を実現することができました。

資金調達の目的

今回調達した資金は、グローバルを含めた人材採用や、国際物流プラットフォーム「Shippio(シッピオ)」の機能・サービス開発、広告宣伝、事業領域の拡大に向けたM&Aなどに投資する予定です。これにより、荷主の課題解決にとどまらず、物流事業者の課題解決にも繋がる機能・サービス開発に取り組み、汎用性の高い国際物流プラットフォームの構築を推進します。

また、Shippioは創業当初から、グローバルな組織を重視しており、外国籍や多様なバックグラウンドをもつ人材の採用を強化してまいりました。今後は、組織を60名→100名規模へと拡大させ、より一層、グローバルスタンダードに沿った組織づくりを推進いたします。

資金調達概要

資金調達額: 16.5億円(シリーズB)
累計資金調達額: 約30億円
調達方法: 第三者割当増資及び融資等
新規投資家: DNX Ventures、Spiral Innovation Partners、東京海上日動火災保険、みずほキャピタル、あおぞら企業投資
既存投資家: デライト・ベンチャーズ、環境エネルギー投資、ソニーベンチャーズ、アンカー・シップ・パートナーズ
資金使途: プロダクト開発、採用・組織体制の強化、事業領域の拡大に向けたM&A等

荷主向け新サービス「Any Cargo」概要

Shippioは、国際物流領域のDXを推進するデジタルフォワーディングサービスを提供しています。これまでは、当社が取り扱う貨物は、クラウドサービスによるトラッキング・案件管理が利用可能で、他社のフォワーディング事業者が扱う案件については、個別の案件管理が必要でした。

このたび、新サービス「Any Cargo」の提供開始(※1)により、他社のフォワーディング事業者が扱う案件を含め、お客様の貨物全体の輸送状況をクラウド上で一元管理できるようになりました。今後も更なるサービス開発を進め、国際物流プラットフォームとして、日本の貿易のアップデートへの貢献に努めてまいります。
・「Any Cargo」のイメージ図
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「Any Cargo」の詳細については、下記よりお問合せください。
https://www.shippio.io/contact/


※1 現在ベータ版にて提供を開始。本リリースは年内を予定しております

投資家からのコメント

DNX Ventures / 日本代表 Managing Partner 倉林 陽
ShippioのシリーズBをリードさせて頂きました。国際物流領域は既に欧米でデジタル化による効率化が進み、ユニコーン企業が出現している市場ですが、日本は依然として非効率な業務フローが依然多く、ソフトウェアによる業務効率化の余地が非常に大きな産業です。
Shippioは佐藤CEOの強力なリーダーシップのもと、従来のフォワーディングサービスに留まらず、ソフトウェアで更なる付加価値を顧客に提供するデジタルフォワーディング事業を展開し、日本を代表するデジタルフォワーダーとなりました。DNX Venturesは、日本の国際物流産業に変革をもたらすShippioのソフトウェアプラットフォーム事業の更なる拡大を、全力でご支援させて頂きます。

Spiral Innovation Partners / 代表パートナー 岡 洋
佐藤さんとはLogistics Innovation Fund(以下、LIF)を立ち上げる以前からの関係で、すでに4年ほどの付き合いになります。定期的に事業のアップデートを聞かせていただく中で、自然と、いつかご一緒したいなと思うようになっていました。この度、LIFを通じて同じ船に乗船する機会をいただき、本当に嬉しく思っています。
まだまだ改善の余地が大きい領域だと感じており、Shippioの提供するプロダクトやサービスが、複雑で専門性の高い貿易業務の効率性を高め、ひいてはそれが、貿易事業者のみならず、荷主やエンドユーザーへの付加価値へとつながり、世の中が良い方向へと進んでいくと確信しています。

東京海上ホールディングス デジタル戦略部 ベンチャーインベストメント室 / マネージャー  吉崎 裕哉
当社はデジタル領域のスタートアップ投資を強化しており、この度はShippioの「国際物流のDXを実現させ、日本の貿易の未来を広げていきたい」という想いに共感し、投資を決定いたしました。グローバルサプライチェーンが注目を浴びる昨今、国際フォワーディング業務は重要性が増しています。特にデジタルフォワーディング事業は、世界的に成長が大きく見込まれる分野です。今回の資金調達をきっかけに、更に飛躍されることを期待しています。

みずほキャピタル / 代表取締役社長 大町 祐輔
国際物流はマーケットが大きく成長領域である一方、人手不足や慣習によるブラックボックス化等を背景に、貿易業務のDX化に課題があります。Shippioは「日本初のデジタルフォワーダー」として、貿易業務のDX化を通じて、日本企業の国際的な競争力を高め、「理想の物流体験を社会に実装する」ことを目指す、期待の企業です。みずほキャピタルは、佐藤社長をはじめ素晴らしい経営メンバーの皆さんと共にShippioの成長を目指し、全力で応援いたします。

株式会社Shippio 代表取締役 佐藤 孝徳

sato

「理想の物流体験を社会に実装する」をミッションに2016年に事業をスタートしました。これまでのデジタルフォワーディング事業に加えて、「AnyCargo」のリリースや通関会社のM&A等を通じてミッションの実現に向けて一つ一つ前進していると感じています。これまでの既存の投資家様に加えて、DNX Ventures、Spiral Innovation Partners、東京海上日動火災保険、みずほキャピタル、あおぞら企業投資という新たな投資家様の方々にもご支援を頂いたことに心から感謝すると共に、ミッションの実現に向けてメンバー一同推進していく所存です。

ともに挑戦する仲間を積極採用中

Shippioはスケールの大きな課題に立ち向かい、国際物流領域のDXをともに実現する仲間をさまざまなポジションで積極的に募集しています。「簡単じゃ、つまらない。難しいから、面白い。」Shippioの組織や事業に興味をもっていただけましたら、ぜひ下記よりメンバーとのカジュアル面談にお申し込みください。
https://recruit.shippio.io/

10月以降、エンジニア・プロダクト職種やビジネス職種向けに複数の採用イベントを実施予定です。詳細は下記リンクをご確認ください。
https://recruit.shippio.io/event

株式会社Shippioについて

Shippioは「理想の物流体験を社会に実装する」をミッションに掲げ、国際物流のDXを推進する、日本初のデジタルフォワーダー(※2)です。貿易システムの提供と、国際物流フォワーディング業務の提供を通じて、国際物流プラットフォームを構築し、国際物流領域のDXを推進いたします。
https://www.shippio.io/


※2 「デジタルフォワーダー」は株式会社Shippioの登録商標です