












半世紀以上にわたって、
大きな変化が起きていなかった国際物流の現場。
2016年の創業時、周囲からは
「電話やメール、FAXが飛び交い、
煩雑なコミュニケーションがあふれる
この領域で、DXは困難」
だと言われました。
しかし、大きな課題を抱える領域だからこそ、
国際物流のDXを実現させ、
日本の貿易の未来を広げていきたい。
そんな想いでShippioは創業しました。
国際貿易をめぐる現状と課題、
そしてShippioのサービス成長と組織について、
数字とイラストを交えてご紹介します。
今、コロナ禍の影響による港のロックダウンや
ウクライナ情勢によって、
物流業界は非常に混乱しています。
コンテナ不足や、船の遅延が当たり前になり、
海上運賃の価格は高騰しています。
身近な出来事としては、
北米からポテトの輸入が遅れたことが原因で、
ファストフード店の販売が
一時中止となったニュースが
記憶に新しいと思います。
日本で暮らす私たちは、
街中やインターネットで、
欲しいと思ったものを当たり前にすぐに
購入できる日々に慣れています。
しかし、その便利さは物流が安定して動いているからこそ得ることができるということを、
不測の事態が起きて初めて気づいたのでは
ないでしょうか。
最近なんだか、
いつものあの商品が高くなったな、
手に入りづらくなったな、
そう感じた人はいませんか?
スケジュール通りに
コンテナ船が到着しないと、
店頭に商品が並ぶまで、
または製造工場に資源が届くまでの
調整・交渉作業が増え、
貿易業務の非効率による負荷が
一層深刻さを増してきます。
実際に、
2019年には77.4%の確率で
スケジュール通りに到着していた
コンテナ船が、
2022年には35.9%まで減少しています。
これにより海上運賃も
どんどん高騰しています。
コロナ渦以降、
上海は3倍、蛇口は9倍以上の
増加となりました。
さらにネットショッピングが主流となるなか、
通関の申告件数は2000年と比較して輸入が約5.7倍に、
コンテナ貨物の取り扱い量も2001年と比較して約3.3倍に増加。