導入事例

Shippio導入で組織が急成長!貿易実務への影響と貿易DXの効果はどれほどあったのか

株式会社武田コーポレーション

武田コーポレーションは、ニーズ分析&商品開発から海外メーカー交渉、デザイン依頼、輸入手続き、品質確認、提案販売、物流提案までトータルでプロデュースする輸入商社です。

日用雑貨、インテリア収納、アウトドア用品、キッチン用品、ペット用品、カー用品など、多彩で豊富な商品を扱っています。


  • 目的

    貿易業務の可視化、ペーパーレス化、貿易DXの推進

  • 課題

    ①年間4,000SKUを3名でアナログ管理しており、ひたすら時間に追われていた
    ②関係者が多く、膨大なコミュニケーションコストがかかっていた
    ③業務量の増加により、本船動静の管理が困難になった

  • 効果

    ・一元化された情報によって、業務の引き継ぎやコミュニケーションが円滑に
    ・リスクを可視化することで、繁忙期のデマレージやトラブルを回避
    ・書類のファイリング業務に要する時間が半減
    ・業務効率化で生まれた時間で、商品知識の習得などスキルアップの時間が増加

  • 業務標準化
  • インテリア雑貨

ShippioのAnyCargoを導入している株式会社武田コーポレーションにインタビューさせていただきました。

 

・取締役 物流本部長 濱千代 義充 様

・貿易部 通関課 課長 中山 唯 様

・貿易部 通関課 安田 愛 様

 

Shippio導入前と導入後で変わったことや、どのような効果を感じているか、DXを推し進めるために必要なアクションや押さえるべきポイントについてお話をお伺いしました。

 

※当記事は3月30日(木)に開催した武田コーポレーション様の事例セミナーを抜粋・編集・加筆し作成しております。

株式会社武田コーポレーションのご紹介

武田コーポレーションは、ニーズ分析&商品開発から海外メーカー交渉、デザイン依頼、輸入手続き、品質確認、提案販売、物流提案までトータルでプロデュースする輸入商社です。

 

日用雑貨、インテリア収納、アウトドア用品、キッチン用品、ペット用品、カー用品など、多彩で豊富な商品を扱っています。国内外の物流センター(倉庫)拠点を活用しつつ、世界各地から入ってくる数百本のコンテナの輸入業務も行います。

 

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Shippio導入で何が変わった?実際の貿易実務で変化したこと

Shippio導入前の取り組み

 

-Shippioに出会う前に、貴社にはどのような貿易課題があったのでしょうか?

 

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株式会社 武田コーポレーション

取締役 物流本部長  濱千代 義充様

 

シッパー3,000社・4,000SKUを、当時の貿易実務担当3名でアナログ管理しており、ひたすら業務に追われていました。特に大変だったのは書類関連です。メール中心のやりとりで年間4,000SKUの書類を3名でどうやって捌けばいいのか、頭を悩ませていました。

特にRCEPに関わる書類が必要になったタイミングで業務が回らなくなっていきました。しだいに、商品知識や為替に関する情報を勉強する時間が確保できなくなり、組織の成長も鈍化していたかと思います。

 

-そんな中で、Shippioの導入前も貿易DXに取り組んでいたとお聞きしています。どのような取り組みを行っていたのでしょうか?

 

まずはじめに取り組んだのは、システム構築です。新入社員が最初に戸惑うのは、初めて見る英文のインボイス書類です。このインボイス書類を理解できる人、できない人ですごく差が開いてしまいます。自分たちのシステムの中でインボイス書類の理解ができ、業務の標準化が行える仕組みが必要でした。

 

この課題を解決するために、データが蓄積できる・照らし合わせができる仕組み・システム構築を自社内で進めていきました。

例えば紙で書類を受け取ったときに、必ず書類をスキャンして取り込み、同じ法則で保管することを徹底するなどの対策をしていきました。

 

特に他法令が関わるものに関しては、過去の実績が求められます。そういったときに、同じ法則で保管していれば過去の書類をすぐに取り出せるので、業務の助けになります。

 

-Shippio導入前の貿易DXの取り組み成果や課題について教えてください。

 

システムの構築によって処理能力が向上し、課内の人数を変えることなく2.5倍の業務を処理できるようになりました。一方で、一人一人の業務処理量が増えたことにより、本船動静の確認については追いつかず各関係者やお客様へ、謝罪の機会が度々ありました。

こうした課題の解決策を考えているときに、本船動静が可視化できるShippioと出会い、導入を進めることになりました。

Shippio導入後の効果

-実際にShippioを利用してみて、どのような効果がありましたか?

 

まず一つ目が、本船動静情報が自動で確認できるようになったことです。また、Shippioの管理画面にログインすると、ビジュアル的に業務の進捗状況や危険性が可視化できるようになったことも大きかったです。

これにより、これまでは数字だけで見ていた船の遅延や通関の不備による納品遅れに影響するトラブルを、事前に察知して動けるようになりました。Shippio導入後、特に懸念していた春節明けのデマレージやトラブルがほとんど発生しませんでした。

 

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※画像はサンプルです

 

また、書類のファイリング業務に要する業務もすごく簡単になりました。これまではファイルリンクというツールを利用し、手間がかかる点も多かったのですが、今は案件ごとにファイルが整理されており、クラウドサービス上で確認できるようになりました。

これまで発生していた煩雑なファイリング業務に関する時間を、約半分ほどに削減することもできました。

 

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※画像はサンプルです

 

また、貿易業務の引き継ぎやコミュニケーションも楽になりました。具体的には、クラウドサービス上に書類やチャットの履歴が残るので、簡単に情報を追いかけることができます。

この機能によって、チームメンバーが一元化された共通情報にアクセスでき、これまで生じていたコミュニケーションの齟齬が減り、業務マニュアルも簡易化することができました。

 

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 ※画像はサンプルです

 

結果として、Shippioを導入したことにより、業務の属人性がなくなり、一人一人の業務負荷が大幅に削減できたと思います。

導入後は工数削減により生まれた時間で、商品知識の習得や、過去事例の話を先輩に聞くなど、スキルアップに使える時間が増えたと思います。

 

 

DXを推し進めるためには何が必要?

-DXを推し進めていくために必要なことはなんでしょうか?

荷主側とシステムベンダー側が、二人三脚で貿易DXプロジェクトを推し進めることが重要かと思います。Shippioプロダクトマネージャーの柳沼さんと貿易担当の生田で、導入までに多くのすり合わせを行いました。細やかなやり取りでサポートしていただき、懸念点を解消していくことができました。

また社内でもShippioのシステムを通して、デジタルネイティブや年代の垣根を超えたコミュニケーションが生まれ、DXへの理解が深まり、組織の成長が加速していったと思います。

 

-システムを導入する上で、不安はなかったでしょうか?

これまではメールでのやり取りがメインだったため、クラウドサービスでの管理に切り替えることに、社内からは不安の声もありました。

ただ、月に一回行うShippioとの定例会で、不安点についての説明や対策などを行っていただき、徐々に要件が定まりました。それにより、特に問題なくスムーズにシステム導入ができたと思います。

 

-最後に、貿易DXをどうしていきたいか、展望などあればお聞かせ下さい。

まずは国内物流の2024年問題があります。貿易業界において、必ずしわ寄せはきますし、大きく左右されると思っています。それに関わる人たちのストレスは、増大すると考えております。

DXを活用してパートナーへ情報と現状をタイムリーに発信をすることで、事前に対策を考え、ストレスフリーな状態を作れる環境を目指せればと思います。

DXを推し進めることで、貿易業界全体を明るく、希望ある未来へ向かっていく空気に変えていきたいなと思っています。

インタビュー後記

今回はShippioのクラウドサービスを活用し、実際に貿易実務の削減を実現した武田コーポレーション様にお話をお伺いし、貿易業務の可視化で得られた効果や成果について、様々な観点からお話いただきました。

 

貿易管理システムの導入やDX推進を検討しているが、なかなか踏み切れないという方も多くいらっしゃると思います。本記事の内容が、システム導入のきっかけとなれば幸いです。

 

Shippioでは、情報共有機能や、貿易書類・請求書管理、納期調整を一元管理できるクラウドサービスを提供し、貿易業務の可視化・効率化をサポートしております。

貿易業務で人手が不足している、現状のやり方ではDXが進まないなどのお悩みがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

 

また、武田コーポレーション様事例を解説したセミナーは、以下リンクから視聴できます。

ぜひお申込の上、動画もご視聴ください。

 

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