導入事例

納期調整や本船動静確認の工数を75%削減!本船動静のリアルタイム性向上により、ドレーの待機料の削減にも貢献

ライフオンプロダクツ株式会社

ライフオンプロダクツ株式会社は、「こうあるべき」ではなく「こうありたい」自由なアイデアで一人ひとりの自分らしいライフスタイルを提案する生活雑貨を展開しています。

 

Shippioをご導入頂き、どのようにクラウドサービスを活用し、どのような効果を実感できたのか、お話を伺いました。

 

  • 目的

    ①納期遅延が多発し、複数ツールを用いた確認・調整フローが煩雑化し、業務負荷も増大。
    ②クラウドサービスを使って、出荷や本船の状況をリアルタイムで確認したい。

  • 課題

    ①コロナ禍以降の海上運賃高騰により原価が急増したため、海上運賃以外でのコスト改善が急務
    ②コンテナ不足による納期遅延が常態化したため、調整業務が煩雑化し、他部署との共有も困難に

  • 効果

    ①本船動静確認や納期調整の工数を75%削減
    ②毎日5分で全体状況を把握可能に
    ③倉庫と動静状況を共有することで、ドレーの待機料も改善

  • 業務効率化
  • インテリア雑貨

自分らしくいられる新しい暮らしのカタチを

「暮らし、イロドル」商品でカスタマーの生活を豊かに


―ビジネスモデルと業務について教えてください

 

李様:弊社はキッチン家電、フレグランス、アウトドア、インテリア雑貨を中心に暮らしに新しい価値を創造する生活雑貨を展開しています。「暮らし、イロドル」をコンセプトに企画開発から設計、生産、品質管理、販売、カスタマーサポートに至るまで全て自社で行っており、現在では常時400~500の商品を扱っています。

 

様々なモノが溢れる世の中で、一人ひとりが感じる喜びは十人十色。「こうあるべき」にとらわれず自由なアイデアで生まれる弊社のプロダクトを通じて多くのカスタマーへ心に響く体験を届けたいと考えています。

 

私たちが所属する品質管理ユニットは現在4名体制で、サプライチェーンの管理と海外販売業務、OEMで請け負う商品の企画提案など多岐に渡る業務を担っています。

 


品質管理ユニット (左)サブマネージャー 李(RI) 様・(右)アシスタントチーフ 白(PAI) 様

 

白様:同じく品質管理ユニットに所属しています。実際の工場とのやりとりと受発注、倉庫への納品管理をメインに担当しています。貨物の輸出入に伴う通関など様々な貿易関連業務も付随して行っています。

運賃高騰、コンテナ不足、船の遅延…

コロナ禍によって発生する納期遅れにどう対処するか


―業界全体の背景と課題について教えてください

 

李様:今、国際物流において一番の課題はコロナ禍以降の海上運賃高騰による原価の急騰です。需給ギャップ拡大に伴い、もはやコントロールできない状況で、海上運賃以外でのコスト改善が求められています。もう一点、コンテナ不足による納期遅延も大きな問題になっています。

さらにコンテナ船の運行遅延等によりコンテナ回転率が低下し、業界全体で納期遅れが多発しています。納品が期日に間に合わない場合、品質管理ユニットサイドから納品先倉庫、営業、カスタマーサポートへの調整作業が都度発生します。

 

家電やアウトドア、インテリア雑貨など、様々な生活雑貨を展開
貨物の輸出入業務も多く発生する

 

白様:昨年は常に1~2週間程度の納期遅れが生じていました。今年に入り2・3月は改善されたものの、3月後半からは出荷数増大に伴ってまた1週間程度遅延が発生する事態に。生産は問題なくできているにも関わらず、コンテナや船がなくて出荷(船積み)ができない。

ひとつズレが起こると関係各所全てに変更と調整が必要になります。納期遅れによる調整業務は日々煩雑化し、他部署との連携や共有も一層困難な状況になっていました。

貿易業務のDX化で効率的な管理が可能に

一元管理で納期遅延時もスムーズに調整が叶う


―「Shippio」検討のきっかけについて教えてください

 

李様:一番の目的はクラウドサービスを使って本船のスケジュールや遅延情報をリアルタイムで確認することでした。コロナ禍による影響も非常に大きかったと思います。名古屋の展示会で「Shippio」に出会い、いいプロダクトだなと。

貿易業務を一元管理できる、全体を一目で把握できるシステムであるということが最大の決め手となりました。

導入以前は複数のWEBサイトからそれぞれ情報を取得し、確認・調整を行っていたため、フローが煩雑化し業務負荷も多大に。他メンバーと状況を共有しにくいという運用面のデメリットもありました。誰が見てもすぐに分かる貿易業務運用へ方向転換をせねばと。

「Shippio」ならシップメントのメイン画面で複数のコンテナ状況が一目瞭然です。

ショールームには、自社で取り扱う様々なプロダクトが並ぶ

 

白様:「Shippio」導入前は本船のステータス状況、シップメント数、通関に必要な書類など複数ツールを使用し、切り替えながら業務を遂行していました。納期調整が発生した場合は電話やメールでのやりとりに時間を割かれることも。Excelでデータをまとめていましたが確認工数は増大しつつありました。

「Shippio」では画面ひとつで確認完了、関連書類もアップできるので、大変有り難いです。

 

デジタルフォワーダーで貿易業務を約75%効率化!

工数削減により業務の標準化が叶う


―導入後の効果は?

 

李様:納期調整や本船動静の確認等の電話やメール作業だけで毎日2時間はかかっていたところ「Shippio」導入後は平均30分程度と、約75%コミュニケーションコストを削減。データ上で容易に管理・共有できるようになり、他の業務にもパワーを割けるようになりました。

業務効率化、スピード短縮…まさに、いいことづくしですね。管理者としては毎朝出社して5分もあれば、リアルタイムに全体状況を把握できる点もかなり高評価です。また、納品時にドライバーや車番など事前情報が共有できるようになったため、現場としても対応がスムーズに。こちらも業務改善に繋がっていると思います。

 

白様:コスト面について補足すると、導入前はリアルタイムで状況把握ができなかったため、ドライバーの待機料が発生していました。現在はドレーのシャーシ切り離しでドライバーの待機料を削減。タイムロスもなくなりお互いにストレスフリーな状態で快適です。

 

 

李様:現在、全般商品の8割を「Shippio」で一元管理しています。ゆくゆくは残りの2割も「Shippio」へ全て統合できないかなと。現状もコロナ禍による海上運賃値上げやコンテナ確保の問題が続いています。

全案件を一元管理できると納期調整もより一層スムーズになるかと考えています。さらなる業務効率化をめざして「Shippio」での運用を推進していきたいですね。