はじめての通関手続き

2019-12-19

初めての通関手続き

”気軽にできる貿易”をテーマに、必要な書類・手続き、知っておくべき用語などを紹介していきます。


今回は海上貨物で輸入を行う際の通関手続きについて、必要な書類や費用について一般的な手続きを解説していきます。
貨物の内容によって、具体的な手続きは異なってくるため、詳しくは弊社にお問い合わせください。

通関業務については、通関業務、だから手間がかかるのか!にて解説しています。

はじめての通関手続き、自分でやるか、通関業者に任せるか?


通関手続きを行う場合、2つの選択肢があります。
1つ目は輸入の通関手続きを自分で行う方法です。2つ目は通関業者に代行を依頼する方法です。
輸入の通関手続きは煩雑であるため、通関業者に代行を依頼することが一般的です。


通関手続きに関しては、単に税関に対して関税を納付する手続きだけではありません。
輸入する時点で、国内の法律の規定により販売の免許や許可が必要なものが多数あります。
具体的には、商品のおまけでついてきた小さなぬいぐるみひとつをとっても、食品衛生法に基づき、厚生労働省の検疫所に届出が必要な可能性があります。


そのため、はじめての通関手続きには2つ目の選択肢である、通関業者へ代行を依頼するという選択肢が一般的です。
さらに、港に到着してからの国内配送も煩雑な手続きが必要となっているため、通関手続きと一緒に、国内配送を通関業者に代行を依頼する傾向があります。


また、どちらの場合でも必要な書類や手続きは同一です。
最低限必要な書類としては、下記の5つのものが挙げられます。

  1. Invoice 
  2. Packing List
  3. Bill of Loading
  4. Arrival notice
  5. 貨物説明書



基本的に海上貨物で輸入する際は、輸入者自身で作成する必要はありません。

また、必要があれば、下記の書類なども追加で必要となっていきます。

  • 他法令の届出、承認書、許可証(食品衛生法、植物検疫法、動物検疫法など)
  • 保険料明細書
  • 原産地証明証【原産地証明書を取得しよう!】

貿易書類にはそれぞれの着目事項があるため、ぜひ一度どのような書類か弊社記事をご覧下さい。


【テンプレDL可】貿易書類I/Vの書き方を徹底解説! 

【テンプレDL可】貿易書類P/Lの書き方を徹底解説!

B/L(Bill of Lading)のあれこれ

I/VとP/LとS/Iと。

その食品、植物検疫は大丈夫?

原産地証明書を取得しよう!



特に書類で提出する際に必須であることは、貨物の同一性が明白なことです。
貨物の同一性が明白とは、品番や個数などが全ての書類で一致していることです。
そのため、通関業者は書類の整合性についても申請のために確認を厳しく行なっていきます。


さらに単に書類が正しいだけではなく、税番の決定を行うための情報の確認も必要です。
また、貨物によっては関税法以外の他法令に関する正確な情報が必要となります。
そのため輸入申告を行う際は様々な確認事項があり、非常に時間がかかるため、通関業者の利用をお勧めします。

通関手続き、その期間と費用

通関手続きに必要な期間は貨物が日本に到着してから、平均的に2.6日です。
また、申告から許可までの通関所要時間は2.1時間です。(財務省関税局「輸入手続きの所要時間調査第12回」2018年3月実施)
他法令に該当する貨物では、平均的に3.6日です。該当しない貨物であれば、2.2日のため、1.4日間の差があります。
また、週末を含む場合、4.4日です。含まない場合は、1.3日でその差は3.1日で明白に週末になると期間が長くなります。
これらの日数はあくまでも平均的な日数であるため、書類の不備があれば、ここから書類の不備が訂正されるまで、無期限に時間がかかります。



費用に関しては、

  • 貨物の関税、消費税
  • 通関業者への費用
  • 税関検査料金
  • 他法令申請費用

などが挙げられます。


通関業者への費用は、2018年10月の法改正まで輸入申告では最高1件11,800円ありましたが、現在では廃止されています。
そのため、各業者への問合せが必須とはなっていますが、概ね今までの料金を踏襲された費用となっています。

税関検査料金に関しては、検査の種類が異なり、2万円〜10万円前後の金額になります。

貨物の関税に関しては、輸入の関税を抑えられたら… で解説していますの。


関税の金額は関税定率法で定められた税率により、定められています。webタリフで確認できます。




通関手続き、区分が上がれば早くなる!?


通関手続きは適正な申告を行うことで、回数を重ねるごとに早くなる可能性があります。


通関業者へ依頼する場合、NACCS(輸出入・港湾情報処理システム)により税関へ申告されています。
NACCSでは3つの区分で判定されます。

  • 区分1 簡易審査扱い (即時許可)
  • 区分2 書類審査扱い (書類審査)
  • 区分3 検査扱い (書類審査+税関検査 )


初回はほとんどの貨物が区分3になります。区分3となれば、税関からの検査が必要となり期間を要します。
LCLの貨物であれば、現物を確認する見本検査やダンボール全てをX線にかける全量検査などがあります。
コンテナ通関を行う際にはコンテナごとX線にかけるX線検査、コンテナを開けて、貨物を確認する開披検査といった検査があります。


区分の決定基準は公表されていませんが、経験則によって、大きく区分が変動するものが知られています。

繰り返し、輸入の申告の予定がある場合には、法人番号の利用や税関コード、JASTPROコードの利用をおすすめします。



区分2では、税関の担当官が通関書類の確認を行い検査の有無を決めます。
書類上だけで、許可が切れることもあれば、区分3に変更となり、税関検査が必要となる場合もあります。
また、区分3のときに検査していた書類を参考資料として税関に対して提出することや詳細な貨物説明を行っており、関税額に誤りのない正確な申告ができているとみなされた場合は書類上の審査のみで輸入許可となる場合もあります。


区分1は輸入申告後、すぐに輸入許可となります。
稀にですが、全く同じ貨物であれば、実績を添付することによって、区分3から区分2の書類審査扱いになり、区分がよくなることがあります。
例えば、区分3で何度も検査を行っており、前回までのINVOICEや検査の時の写真を撮影しておき参考書類として送ることにより、実績として扱われます。
その後、一般的な貨物については、回数を重ねると、区分1という即時許可になっていく流れになっていきます。


以上、通関手続きについての基礎的な情報について解説致しました。



Shippioではお客様活用事例やシミュレーションを行っていますので、輸出入にかかる料金やスケジュール感などについてよりイメージして頂けたら幸いです。
輸出入を考えている方は、まずはお気軽にShippioにご相談ください!

お客様活用事例

Shippio 案件イメージ紹介‍‍


Reference

Go Up
お見積りは無料です
お気軽にご相談ください