どうなる東京オリンピック・パラリンピック、どうなる物流への影響???

2020-01-28

今年はいよいよ東京オリンピック・パラリンピックを迎える年になりました。 普段は“気軽にできる貿易”をテーマに必要な書類・手続き、知っておくべき用語などを紹介している本ブログですが、今回は東京2020大会と物流をテーマにお送り致します。

東京2020大会開催にあたり、shippio社内や物流業界の方々と、首都圏での物流にどのような影響があるかを話し合いました。本記事では、そこで話し合って出て来た色々な角度からの物流への影響・問題点をご紹介します。

大会開催前後の貿易、特に国際輸送に関して気になる方々は、ぜひお気軽にShippioまでお問い合わせください。
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東京オリンピック・パラリンピック基本情報

東京2020大会を迎えるにあたり、祝日の移動が行われます。

  1. 7月第3月曜日の海の日 -> 7月23日(木)のオリンピック開会式前日
  2. 10月第2月曜日の体育の日が -> 7月24日(金)のオリンピック開会式当日
  3. 8月11日の山の日 -> 8月10日(月)のオリンピック閉会式翌日


画像1: 首相官邸 2020年限定の祝日移動について

つまり、7月の第3週目は、例年の海の日の3連休だけではなく、平日が3日間となります。

そのため、実働日が減り、業務の圧縮が例年以上に予想されます。


東京オリンピック・パラリンピックの交通規制

東京2020大会では、首都圏で高速道路と一般道で交通規制が実施されます。


画像2: 交通マネジメントシステム(TSM)の実施による交通量の抑制・分散イメージ

東京港コンテナターミナル所在地と、大会輸送影響マップをご覧ください。

画像3: 東京港でコンテナターミナルが整備されているふ頭

画像4: 2020TDM推進プロジェクト大会輸送影響度マップ(一般道路・高速道路)

緑色の線はオリンピック・ルートネットワークと呼ばれる大会関係者・観覧者の移動ルートであり、物流施設から貨物を運び出すためのルートと重なっています。赤く塗り潰されている交通規制区域や競技会場(海の森水上競技場、大井ホッケー競技場、お台場海浜公園など)は、主要な物流の施設である税関/コンテナヤード/倉庫と非常に近くなっています。

ルート・規制区域ともに物流への影響が予想され、特に羽田空港や東京港への影響が大きく、通常よりもトラックやドレーの配送に時間かかると予想されます。

東京オリンピック・パラリンピック、交通規制実験の結果

2019年7月24日・27日に、大会関係者による交通規制実験が行われました。

警視庁は「首都高湾岸線(東行き)では前年同時期と比べ85%減少」と発表しています。首都高湾岸線(東行き)は競技会場が密集しており、物流施設(コンテナヤード、税関、倉庫)と正に近接しているエリアです。

首都高では30カ所以上の入り口を閉鎖、各高速道路から首都高につながる料金所でも通行レーンを減らしたため、高速道路では大幅に混雑量が減っています。一方で、一般道路では月末の金曜日である27日では大幅な混雑量が増加しています。

画像5: 2019年7月24日(水)、27日(金)の2018年混雑量との比較
(高速道路)

画像6: 2019年7月24日(水)、27日(金)の2018年混雑量との比較
(一般道)

東京オリンピック・パラリンピック前後のドレージ不足は深刻か?


近年、ドレージ(コンテナを運ぶトラック)が、東京/横浜を中心に全国で深刻な不足が続いています。ドレージの確保が輸入における最重要課題の1つになっているほどです。なぜドレージ不足が発生しているかというと、

  • 需要面: 増え続けるコンテナ数
  • 供給面: 高齢化で運転手の減少、若手運転手の就業が少ない = 運転手不足
  • 効率面: コンテナ引き取り待機時間の増加による、配車非効率化


の絡み合った要因が挙げられます。


特に東京港では取扱コンテナ数が増え続け、平成30年には457万TEU(過去最高!)と前年比1.6%増と、ドレージ不足が深刻化する一方です。


画像7: 東京港におけるコンテナ取扱貨物量の推移

東京2020大会との絡みでは、通常は8時30分~16時30分と言われるコンテナヤードオープン時間が大会コアタイムとが重なっているため、ドレージ不足がより深刻化すると言われています。特に渋滞や交通規制と合わせて、コンテナ引き取りの早朝待機化が発生するかもしれません。

次号ではShippioのフォワーダーとしての観点を中心に、大会関係者や物流関係者の対応策をご紹介する予定です。是非合わせてお読みください。


私達Shippioは国際輸送を手配するフォワーダーです。

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Reference

Photo by Bryan Turner on Unsplash

画像1: 首相官邸 「2020年限定の祝日移動について」 https://www.kantei.go.jp/jp/headline/tokyo2020/shukujitsu.html
画像2: 公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会「東京2020大会時の交通マネジメントと2019年夏の試行(輸送テスト)について」 https://tokyo2020.org/jp/games/transportation/management-test/
画像3: 東京都 「東京港のコンテナターミナルのゲートオープン時間を拡大」 https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2019/10/18/03.html
画像4: 東京都オリンピック・パラリンピック準備局 「大会輸送影響度マップ(一般道路・高速道路)」期間7月25日17時〜18時 https://2020tdm-tokyo.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/fced2f23fe934b50946d86c455699e80
画像5,6: 日本経済新聞 「交通規制実験2回目 混雑の「金曜」、一般道で渋滞」より作成  https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47837820W9A720C1CR8000/

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