本当にその貨物混載でいいんですか?

“気軽にできる貿易”をテーマに必要な書類・手続き、知っておくべき用語などを紹介していきます。今回はLCLとFCLについてです。この2つのコンテナ輸送形態をご存知ですか?

簡単にいうとLCLとFCLは海上でのコンテナ輸送形態のことで、コンテナを独占するかシェアするかの違いです。LCLとFCLで輸送コストは大きく変わってきます。LCLかFCLか輸送でお迷いでしたら、ぜひお気軽にShippioまでお問い合わせください。個別に貨物の特質、その時の海上運賃やその他のコストを鑑みて、LCLとFCLどちらの方が輸送に最適かをご案内いたします。→ Shippioにお問い合わせ
それではLCLとFCLについて見てみましょう。

LCLとFCLとは

LCLとはLess Than Container Loadの略です。これはコンテナ一本分を満たせない小口貨物の複数の荷主(Shipper、シッパー)の方が貨物を混載して1つのコンテナをシェアするというもので、混載やCFS 貨物とも呼ばれます。一方で、FCLとは荷主の方がコンテナを1個借り切る輸送形態で、フルコンやCY貨物とも呼ばれます。こちらはFull Container Loadの略です。

[LCL]
LCLは先ほど言ったように混載です。なので、輸出の際は船積み前に貨物を一か所に集めてコンテナに詰めたり、輸入であれば荷下ろし後にコンテナを開け、積まれた荷物を仕分けしたりするという作業が必要です。その作業は港の近場にあるCFS(Container Freight Station)という場所で行われます。フォワーダーや船会社の手配でCFSに貨物を集め、フォークリフトやクレーンなどでコンテナに詰め、着荷港のCFSで一旦コンテナをあけ、貨物の仕分けします。その後の通関や貨物の受け渡しもCFSで行われ、その後、仕向地に運ぶためトラック等に積み替えられます。LCLにはデバンニングというコンテナの中身を出す作業があるので、輸入手続きがFCLでの輸入に比べて1日~1週間ほど遅くなります。

LCLでは他の荷主とコンテナを共有するので、運べる貨物に関して制限があります。例えば、 冷蔵または冷凍などの温度管理が必要な貨物、穀物・原材料等のバラのままの貨物、長尺物、重量物、大型貨物、また臭いなど他の相積貨物と一緒にコンテナに積むと悪い影響がおよぶ場合も、LCL貨物にはできません。 冷蔵または冷凍貨物に対応できるリーファコンテナも最近は小口輸送できることもあるので、一度フォワーダーに問い合わせてみるのがいいと思います。
また、LCLの場合は、他の貨物との混同を避けるためにも明確なシッピングマーク(荷印)が必要なこともご注意ください。

[FCL]
一方、FCL はコンテナを1個借り切るため、基本的にコンテナを途中で開けることなく、輸入者が指定する場所まで届けられます。バンニングと呼ばれる詰め込み作業を行ったあとは貨物を詰めたコンテナはCY(コンテナ・ヤード)という場所で輸出入の通関や貨物の受け渡しが行われます。一般的には貨物量が十分ある時にFCLは利用されます。混載できない貨物を運ぶ場合などの量が少ない場合はバンニングの際にしっかりとコンテナ内に固定して輸送中の損傷に注意を払う必要があります。
FCLの場合、シッピングマークが必要という訳ではありませんが、仕向地によって必要となる国もありますのでご注意ください。
一度ここでコンテナの大きさ(内法寸法)をご紹介すると
20フィートコンテナ: 約2.3m(幅)x 約6m  (縦)x 約2.4m(高さ)
40フィートコンテナ: 約2.3m(幅)x 約12m(縦)x 約2.4m(高さ, HCの場合2.7m)です。
重さの上限は20ftコンテナで約20トン、40ftコンテナで約25トンです。コンテナに関してはまた別記事で詳しくご紹介します。

LCLとFCLそれぞれのメリット・デメリット

【LCLのメリットとデメリット】
■メリット
輸送する量(主に少ない貨物)によっては価格が安いです。小口貨物を輸送するにはコストを抑えられます。

■デメリット
LCLでは自分以外の荷物も入っているためLCLとして運べない貨物もあります。輸送中も他の貨物に接触し破損するリスクがあります。輸送後も国や港によってはCFSがきちんと整備されておらず、仕分け中の荷物の破損や紛失などのリスクが否定できません。更には時期によっても貨物の扱いが変わることもあります。例えば、現地での長期休暇のあとには貨物が滞留し、ごった返します。そのような時に貨物の扱いが乱暴になり破損の可能性が高まることもあります。このように輸入者に届くまで一貫して破損のリスクがあります。
LCLでは①長尺貨物:約3m以上(目安)、②背高貨物:約2.2m以上(目安)、③重量貨物:約2t以上(目安)の場合、別途割増料がかかることが多いです。
さらに、LCLは基本的にコンテナ内での段積みが可能である事が前提です。荷主の方が希望したり、貨物の梱包状態や形状によって段積みが不可となる場合も別途割増料がかかります。

【FCLのメリットとデメリット】
■メリット
貨物を集めたり仕分けたりする必要がないので、LCLより税関への輸入申告を早くすることができその後の配送を早くできます。加えて、コンテナを途中で開けることがないため、貨物に損傷が及ぶ可能性が少ないです。

■デメリット
貨物の量がある程度必要で、貨物量が確保できなければ割高になってしまいます。またFCLの場合は通関後、コンテナごとに指定する倉庫などに運びますが、「ドレー」という専用のトラックで運びます。ドレーの料金はトラックが港から指定場所までの往復料金(ラウンド料金)がかかります。

LCLとFCLの使い分け

LCLとFCLは料金と実際に運ぶ貨物によって使い分けましょう。

料金についてですが、LCLは重量または体積の大きい方に基づき計算されます。LCLでの料金は[あなたの貨物、海で運ぶ?それとも空で運ぶ?]でご紹介したRT(Revenue Ton)によって変動します。どんなに小さい貨物でも1㎥若しくは1トンと見做されます。例えば、金属製の貨物ならコンパクトでも重量で計算されることが多かったり、布団のようなものであれば体積に基づいて計算されることが多かったりします。
FCLは1コンテナ単位で計算されます。誤解が多いところですが、20フィートコンテナの費用は40フィートコンテナの半分ではありません。場合によっては、40フィートコンテナの約90%の費用がかかることもあります。
このようなコンテナにかかる費用に加えて、FCLは先述どおりドレー(コンテナ専用のトラックでの陸上輸送)にコストがかかり、ドレーのラウンド料金とは「港から→指定場所→港まで」の料金です。つまり持ってくるときの費用だけではなく、帰るときの費用も払うというものです。LCLの方はコンテナに貨物を積み下ろしするコスト(CFSチャージ)がかかります。

インコタームズによっても注意が必要な場合があります。輸出者が輸出側の国内輸送費用と海上運賃までしか負担しないCIFの場合、輸出者が料金が安いからといってLCLで輸送すると、CFSチャージは輸入地側の港の費用なので輸入者にCFSチャージがかかります。売買契約時にはそれを考慮に入れておく必要があります。

少ない貨物量ならLCLの方が当然安いです。しかし、コンテナで運ぶほどでもないような全然小さい貨物でもFCLの方が安いということがあります。LCLは貨物の形状や性質などによって別途割増料金がかかるので、料金を念頭においてLCLを選択するならご注意ください。同じ貨物でも、どこの港まで運ぶかによってLCLとFCLのどちらが最適かが変わってくることがあります。なので、10RTだからどっちというイメージは持たない方が良いと思います。

LCLとFCLで迷ったら、お気軽にShippioにお問い合わせください。
頂いたお問い合わせは、Shippioのプラットフォームでチャット形式で素早く対応いたします。またその同じプラットフォームで見積もりから実際の発送その後の輸送管理もしていただけます。なかなか複雑なLCLとFCLの使い分け、Shippioで気軽にベストな方法で輸送しましょう。


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[reference]

JETRO 混載貨物としてフォワーダーに委託する場合の料金
JETRO 少量・小口貨物の輸出:日本

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