貿易書類I/V(インボイス)の作り方・記載方法を徹底解説!【テンプレートがダウンロード可能】

2023.05.12

貿易(特に輸出)の際には、様々な書類が必要です。
今回は、その中でもI/V(Invoice)の書き方を徹底解説していきます。

※P/Lの書き方を解説した「貿易書類P/L(パッキングリスト)の作り方・書き方を徹底解説!【テンプレートがダウンロード可能】」も是非ご覧ください!

Shippioは、日本初のデジタルフォワーダーとして、フォワーディングをご依頼いただいた荷主さまにむけて、業務効率化のクラウドサービスを提供しています。貿易に関する業務は書類の作成・管理も含め、アナログなやり取りが多く発生します。フォワーディング業務+貿易業務の可視化・効率化をお考えの荷主さまはぜひお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。

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貿易書類I/V(インボイス)って何?

I/Vとは、Invoiceの略で、インボイスまたは送り状と呼ばれます。輸出する商品の明細を示すと共に、輸出者が輸入者に請求する代金の請求書としての機能を持ちます。

また、輸入者はこのインボイスの内容を元にして関税や消費税を納めることになるため、正確な情報記入が求められる重要書類です。
インボイスの内容に不備があると、書類の訂正作業や追加の手続きが発生し、輸送の遅延などトラブルに繋がってしまいます。

P/L(パッキングリスト)と内容が被る部分も多いですが、I/Vは輸出者と輸入者の間での取引の証明という意味合いが強いため、決済情報や貿易条件(インコタームズ)、取引価格などの記載に重点が置かれます。

なお、包装数が少ない場合や包装内の品目が1種類の場合などは、I/V(Invoice,インボイス)でP/Lを代替することもあります。

貿易書類I/Vの作成の仕方

それでは、I/Vを実際にどのように作成していけばいいのか見ていきましょう。

 

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上の画像が、実際のI/Vの例になります。なお、基本的に記入は英語になります。

①輸出者の名前(会社名)です。住所、電話番号も記入します。
②作成時の日付です。
③Invoice No.を記入します。Invoice No.は作成者が自由に決められます。
④荷受人(輸入者)の名前(会社名)、住所、電話番号を記入します。
⑤Shipping Mark(荷印)を記載します。

シッピングマークは、貨物の外装につけるマークで、梱包された貨物の中身を表すために用いられます。ここで記載するマークと実際の貨物外装のマークが異なる場合にはどちらかを訂正しなければならず、余計な手間やコストがかかるので、正確に記入することが重要です。

なお、FCL(コンテナ貸し切り)での輸送では、他の荷主の貨物と紛れる心配がないため、シッピングマークが不要な場合もあります。しかしながら、FCLであってもシッピングマークを課している国もあるので、基本的には付けておいたほうが無難と言えます。

詳しくは是非Shippioまでご相談ください!

 

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⑥船名、船番号を記入します。
⑦船積み日を記入します。
⑧仕出地です。ここでは、東京港からの輸出という設定です。
⑨船の経由地です。利用する船が直行便ではない場合に、記入します。
⑩仕向地です。ここでは、韓国の釜山に向けての輸出という設定です。
⑪決済条件です。

ここでは、100% Advance Payment by T/T という、Telegraphic Transfer (電信送信)による前払いという設定です。他にも、L/C at sight (一覧後の信用状決済)、At 30 days after B/L date (B/L発行後30日払い)などの条件があります。

⑫貨物の原産地です。(原産地証明について解説した記事はこちら)
⑬輸出する品目です。
⑭取引量です。
⑮単価です。
⑯総金額(取引量×単価)です。
⑰インコタームズです。ここでは、FOBでの輸出という設定です。
(参考:『インコタームズには癖がある!?』)

⑱輸出者の名前です。

なお、ここで用いた I/Vのテンプレートは、以下のリンクからダウンロードできます。ご自由にお使いください!

[I/Vテンプレダウンロードはこちら]

テンプレートをダウンロードして、インボイスを正しく作成しよう!

ここまで、I/Vの書き方について一通り紹介してきました。I/Vの作成は最初のうちは少々時間がかかるかもしれませんが、慣れればそれほど手間なく作成することができます。フォワーダーに貿易手配を依頼する際には、事前にI/VとP/Lが作成できていると、見積もりや各手配がスムーズに進みます。
この記事からI/Vを作成した後は、是非Shippioまで見積もり/手配依頼を!もちろん、I/Vを作成できていない場合でも随時ご相談ください。


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